胃カメラ（胃内視鏡検査）
胃カメラ検査は、先端にカメラがついたスコープを口または鼻から挿入し、食道、胃、十二指腸の様子を直接観察する検査です。正式には、上部消化管内視鏡検査とよびます。この検査では、粘膜の色調や形状の変化、潰瘍やポリープの有無などを確認します。もし異常が認められた場合には、疑わしい部分の組織を採取して詳しい検査を行うことが出来ます。これにより多くの疾患の確定診断につながります。
胃がん・胃潰瘍・ピロリ菌感染・逆流性食道炎など、さまざまな上部消化管の病気は自覚症状が出にくく、知らないうちに進行してしまうことがあります。
特に以下の方に当てはまる方は胃カメラ検査を受けることをお勧めします。
胃がんや前がん病変は、早期で発見されれば内視鏡的切除（ESD）などで完治を目指せる可能性が高まります。少しでも不安があれば、自己判断せず気軽に専門医を受診しましょう。
胃カメラ検査は、以下のような疾患の診断に非常に有効です。
ピロリ菌感染の有無
現在胃がんの99％以上が、ピロリ菌によるものと考えられています。
ピロリ菌に感染している人は、していない人に比べ150倍の胃がんのリスクがあります。しかし、除菌することで、除菌しない人に比べ胃がん発生率を3分の1まで下げることができます。
胃がん予防にピロリ菌除菌はかかせません。
ただし、除菌で胃がんのリスクがゼロになるわけではありません。除菌から3～5年後に胃がんが発見されるということもあります（除菌後胃がんです）。
したがって、除菌後も年1回の胃カメラ検査が推奨されます。
当院では、患者様が安心して検査を受けられるよう、以下のような体制を整えております。
日本消化器病学会から医学賞を受賞し、米国消化器病学会、欧州消化器病学会から学会賞を受賞した知識の豊富な医学博士であり、日本消化器病学会認定医、日本消化器内視鏡学会認定内視鏡専門医、日本ヘリコバクター学会H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医である院長が、胃カメラ検査を全例、丁寧に実施します。
経験豊富な院長自身が、診察・検査・診断・説明・治療まで一貫して行います。『目に見えない変化を捉える』誠実な診療を行います。
そして院長は、5mm以下の超早期の微小胃がんを多数発見し、多くの患者様を早期治療へ導いております。
最新内視鏡（高解像度スコープ）機器を使用しています。
高精度の内視鏡機器を使用し、微小な病変も見逃しません。
吸収のよい炭酸ガスも併用することで、胃の張りを抑え、より楽に検査を受けていただけます。
鎮静剤を使用しなくても、嘔吐反射が少ない「経鼻内視鏡」も導入しております。
熟練した院長の検査で、ほとんどの人が『おえっと』することなく、検査を終了しています。
「胃カメラ検査を受けたいけれど、仕事は休みにくい。」「平日は忙しくてなかなか時間が取れない…」方へ。
そんなお悩みをお持ちの皆様へ。当院では、患者様のライフスタイルに合わせた夕方の胃カメラ・土曜日の胃カメラ検査を実施しております。
鎮静剤（麻酔）を使用することで、眠っている間に検査が終了します。『え？終わったの？』。気づいたら終わっていたと感じられるほど楽に受けていただけます。
検査終了後は、寝たままリカバリー室まで移動ができるため、安全かつ身体への負担が少ないです。
胃・大腸カメラを同時に行うことで、食道・胃・十二指腸・大腸を一度に検査できます。別々に受けるよりも身体的・精神的な負担が減り、時間的なロスも減らせます。
詳しくは、スタッフまでご相談ください。
WEBより24時間検査と診察の予約を取ることができます。
検査日がおさえられることで、安心して気軽に事前診察に来ることができると喜ばれております。
＊検査日7日前までに、必ず事前診察へ一度来院していただきます。
事前診察にご来院されていない方は、仮の検査がキャンセルとなります。
保険証（マイナンバー）と診察券・薬手帳や薬剤情報を持参してください。
問診で、検査経験の有無、既往症、服用している薬、薬剤アレルギーなどを確認します。検査前の血液検査もございます。
消化の良いものを夜8時までに済ませます。
夜8時以降からの絶食となります。お水は当日も摂取可能です。
検査当日朝は、絶食です。検査1時間くらいまでは、お水は摂取可能です。
検査予約時間までに来院してください。
（お時間に遅れてしまうと検査ができない場合がございます）
消泡剤を内服し、鼻腔や咽頭へ局所麻酔を行います。
鎮静剤（麻酔）使用の方は、血管に針を刺しルートを確保いたします。
検査にかかる時間は状況によりますが、だいたい10分前後です。組織を採取する場合は少し長くかかることがあります。
＊検査中には、画面を見ていただきながら院長からご説明があります。
担当看護師からの説明を受け、会計後にすぐに帰宅できます。
鎮静剤（麻酔）を使用した場合は、リカバリースペースで休憩します。
結果は後日説明いたします。
検査当日は、朝食を摂らず、時間厳守で来院してください。
下剤の服用方法や便の状態の確認については、事前診察時に詳しくご説明します。
鎮静剤（麻酔）を使用する場合は、当日の自動車・バイク・自転車の運転は禁止です。
公共交通機関またはご家族の送迎をご利用ください。
| 胃カメラ検査 | 3割 | 1割 |
|---|---|---|
| 観察のみ | 約5,500円前後 | 約2,000円前後 |
| 観察＋病理検査 | 約13,000円前後 | 約5,000円前後 |
※上記金額はあくまで目安となります。
胃がんや大腸がんは、早期発見の場合は5年生存率が非常に高い（胃がん95.9%、大腸がん96.6%）ですが、進行して転移が見られると生存率が大きく低下します。胃がんは日本人の死因として長く上位を占めていましたが、早期の発見が可能になっており、早期に発見し適切な治療を行えば生活に支障なく完治可能な病気になっています。定期的に胃カメラ・大腸カメラ検査を受けることが、非常に重要です。
胃の病気は、初期段階では自覚症状がほとんどないことが少なくありません。
早期発見・早期治療により、より少ない負担で適切な処置が可能になります。
定期的な検査受けることで大切なあなたや家族の命を守ることができます。
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