バリウム検査で異常を指摘された
健康診断で『バリウム検査に異常あり』と言われると、不安になってしまう方も多いと思います。バリウム検査の異常は、あくまでも『何かありそう』という情報であり、実際には問題ないケースも多くあります。しかし、見逃してはいけない病変が隠れている可能性があるため、必ず内視鏡による精密検査を受けるようにしましょう。
バリウム検査は、『影』として映し出す検査です。
袋や管の臓器は影では、正確な診断はつけられません。
『あの膨らんだ隆起は何？』『あの凹んだ影は何？？』
『ポリープがあるって・・どんな色？模様は？良性かな？？』
『粘膜不整（ゴツゴツ）悪いもの？がん・・・？』
正確な診断のためには、胃内視鏡（胃カメラ）による精密検査が必要です。
「要精密検査」や「再検査」とされた場合には、消化器専門の医師による胃内視鏡（胃カメラ）を早期に受けることが推奨されます。ただ、内視鏡の精度は、検査を行う医師の知識の深さや技術によって大きな差があります。
当院では、8万件もの検査数の実績がある消化器内視鏡学会認定内視鏡専門医、江田証医師が胃内視鏡検査を全例丁寧に検査いたします。
バリウム検査は広く健診に使われている一方で、「疑い」の段階までしか踏み込めず、確定診断には不向きです。
一方、胃カメラ検査では、病変部位を直接観察し、必要に応じて組織を採取（生検）して病理診断（顕微鏡的な診断）が可能です。
| 検査項目 | バリウム検査 | 胃カメラ検査 |
|---|---|---|
| 検査方法 | X線と造影剤（バリウム）を使用 | 内視鏡を口または鼻から挿入 |
| 対象範囲 | 食道・胃・十二指腸 | 食道・胃・十二指腸（必要に応じて拡大観察・組織採取可能） |
| 検出能力 | 凹凸や変形などの間接的な病変を捉える | 粘膜の状態を直接観察・病変の詳細把握が可能 |
| 精度 | 限定的（見逃しの可能性あり） | 非常に高い（微細な病変の確認可・5mm以下の超早期胃がんも当院では多数発見しています） |
| 痛み・不快感 | 痛みは少ないが精密性に欠ける | 鎮静剤併用で苦痛を軽減可能 |
| 体への負担 | レントゲンによる侵襲・バリウムが出ず便秘・憩室がある方は禁忌 | 咽頭麻酔後、1～2時間程度の飲食制限 |
健診結果で「要精密検査」や「再検査」と記載されていた場合、それは消化管のがんや潰瘍、ポリープ、炎症などが疑われることを意味します。
こうした所見は、胃がんや早期の胃腺腫（前がん病変）の可能性もあるため、早期の精密検査（胃カメラ）が推奨されます。仮に良性病変であっても、治療や経過観察が必要になる場合があります。
「自覚症状がないから大丈夫」と思われる方も多いですが、実際に胃がんなどの消化管疾患は初期の段階では無症状で進行することが多いのが特徴です。
当院では、患者様が安心して検査を受けられるよう、以下のような体制を整えております。
日本消化器病学会から医学賞を受賞し、米国消化器病学会、欧州消化器病学会から学会賞を受賞した知識の豊富な医学博士であり、日本消化器病学会認定医、日本消化器内視鏡学会認定内視鏡専門医、日本ヘリコバクター学会H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医である院長が、胃カメラ検査を全例、丁寧に実施します。
経験豊富な院長自身が、診察・検査・診断・説明・治療まで一貫して行います。『目に見えない変化を捉える』誠実な診療を行います。
そして院長は、1mm程度の微小胃がんを多数発見し、多くの患者様を早期治療へ導いております。
最新内視鏡（高解像度スコープ）機器を使用しています。
高精度の内視鏡機器を使用し、微小な病変も見逃しません。
吸収のよい炭酸ガスも併用することで、胃の張りを抑え、より楽に検査を受けていただけます。
鎮静剤を使用しなくても、嘔吐反射が少ない「経鼻内視鏡」も導入しております。
熟練した院長の検査で、ほとんどの人が『おえっと』することなく検査を終了しています。
鎮静剤（麻酔）を使用することで、眠っている間に検査が終了します。『え？終わったの？』。気づいたら終わっていたと感じられるほど楽に受けていただけます。
検査終了後は、寝たままリカバリー室まで移動ができるため、安全かつ身体への負担が少ないです。
胃・大腸カメラを同時に行うことで、食道・胃・十二指腸・大腸を一度に検査できます。別々に受けるよりも身体的・精神的な負担が減り、時間的なロスも減らせます。
詳しくは、スタッフまでご相談ください。
WEBより24時間検査と診察の予約を取ることができます。
検査日がおさえられることで、安心して気軽に事前診察に来ることができると喜ばれております。
胃がん・胃潰瘍・ピロリ菌感染・逆流性食道炎など、さまざまな上部消化管の病気は自覚症状が出にくく、知らないうちに進行してしまうことがあります。
特に以下の方に当てはまる方は胃カメラ検査を受けることをお勧めします。
胃カメラ検査は、以下のような疾患の診断に非常に有効です。
ピロリ菌感染の有無
現在胃がんの99％以上がピロリ菌によるものと考えられています。
ピロリ菌に感染している人は、していない人に比べ150倍（オッズ比）の胃がんのリスクがあります。しかし、除菌することで、除菌しない人に比べ胃がん発生率を3分の1まで下げることができます。
胃がん予防にピロリ菌除菌はかかせません。
ただし、除菌で胃がんのリスクがゼロになるわけではありません。除菌から3～5年後に胃がんが発見されるということもあります（除菌後胃がん）。
したがって、除菌後も年1回の胃カメラ検査が推奨されます。
胃がんや前がん病変は、早期で発見されれば内視鏡的切除（ESD）などで完治を目指せる可能性が高まります。少しでも不安があれば、自己判断せず気軽に専門医を受診しましょう。
| 胃カメラ検査 | 3割 | 1割 |
|---|---|---|
| 観察のみ | 約5,500円前後 | 約2,000円前後 |
| 観察＋病理検査 | 約13,000円前後 | 約5,000円前後 |
※上記金額はあくまで目安となります。
できるだけ早く受診することをおすすめします。がんなどの重大な疾患の可能性を否定するためには、放置せず精密検査を受けることが大切です。
当院では鎮静剤や経鼻内視鏡を用いることで、苦痛を最小限に抑えた検査を行っています。多くの方が「思ったより楽だった」とおっしゃっています。
内視鏡で観察した所見は当日に検査中または検査後にお話します。生検を行った場合は、2週間程度で結果がわかります。
当院では、胃カメラ検査に関するご相談・ご予約を随時受け付けております。WEB予約・お電話でのお問い合わせ、どちらも対応しておりますので、お気軽にご連絡ください。
お電話でのご予約・お問い合わせはこちら
0282-57-1234
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