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現在ピロリ菌の除菌療法は、保険適応が胃・十二指腸潰瘍を持った患者さんに限られていますが、これから治療適応は変わってくることは確実です。いずれにしても、これからは消化管疾患の検査・治療は、数ミリの早期の胃癌を発見する目を持ち、ピロリ菌の生態、感染像を熟知した消化器専門医師に受けるべきだと思います。胃カメラが苦しくて怖いので、検査を受けないで胃癌が進行してしまったという不幸な人もいます。私たちは苦痛の少ない内視鏡検査を心がけております。苦痛少なく検査するには、いくつか教科書には書いていないコツがあるのです。そういう方こそ、ぜひご相談してください。     

        日本消化器病学会

20044月、仙台で行われた日本消化器病学会総会、評議委員会の壇上で「日本消化器病学会奨励賞」を受賞いたしました。この賞は毎年全国で数名の消化器専門医が表彰されるもので、工藤正俊教授や、田中雅夫教授なども受賞している由緒ある賞です。
 こういった医学の進歩を故郷に還元し、胃腸疾患を少しでも減らすのが私のライフワークです。胃腸が心配な方は、おそれないで、内視鏡検査を受け、早めに病気を発見し、治療しましょう。それが栃木高校時代からお世話になった、故郷にすることのできる恩返しだと考えております。              

米国消化器病学会

アメリカ消化器病関連週間(USA-DDW)のアメリカ消化器病学会総会(The  American Gastroenterological Association ; AGA)において発表を行い、日本から発信する先端医療の実践と普及に努めております。この学会は、世界最大、かつ最高のレベルを保つ学会です。米国の医学研究者は、本学会で発表するために日々研究に追われているという学会で、世界中から何千という医学徒が集結し、明日の医学の進歩のために交流を深めるのです。(上段;サンフランシスコ・下段;アトランタ。米国大学医学部教授と。内視鏡などの日常診療をしながら、演題採択率が3割を切るといわれる米国消化器病学会にて、2003年は、1回に3演題を発表して参りました。)   

こういった知識を背景に内視鏡検査を行っています。現在、潰瘍や癌があるかないか、のぞいて見てくるだけが内視鏡ではありません。患者さんの未来の胃の状態を予測したり、遺伝子的背景まで考えて、胃、大腸カメラをしています。


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